つのの細道(サンフランシスコ)

  
 アメリカ西海岸は、日本から一番近い欧米です。
 成田から大平洋をひとっ飛びで、約9時間で着きます。
 その上、英語が通じること、このうえない土地です。
 日系人が多く住んでいるので、ジャパニッシュというか、
 日本人訛りのヒヤリングをマスターしてくれています。
 同じアメリカでも、NYなど東海岸とは、全然違います。

 SFは、夏は涼しく、冬は暖かく、1年中温暖で、雨も少なく、
 とても居心地のよい都市です。
 その上、治安もよく、風光明媚で、空も海も青く、
 港町なので、シーフードはおいしいし、申し分ありません。

 ただしSFは、同性愛者が多い街です。
 どのくらい多いか、つうと、75万人の市民中25万人が同性愛者だ、
 ってんだから、想像を絶します。
 なんでも、大平洋駐留海軍がまず寄港するのがSFで、
 戦時下で同性愛に目覚めた者は故郷に帰れず、SFに降り立って暮らしたそうです。
 今では、同性愛結婚も認められています。

 SFでは、4時間ほどバスに乗って、ヨセミテ国立公園に行きました。
 岩の絶壁や滝など、アメリカ大陸のスケールのでかい自然に圧倒されました。
 アメリカ大陸ってとこは、都市から一歩離れると、恐ろしい自然が待ち構えています。
 こういう土地を横断して行った開拓民は、やっぱ野蛮で勇気があったでしょう。
 所詮、アメリカは日本とは相容れない文化なのです。


 
 脱獄不可能な監獄島/アルカトラズ島にも行きました。
 これは、チケットが手に入らず、諦めきれなかったところ、
 「ミュアウッズ国定公園〜サウサリート〜アルカトラズ」
 という現地ツアーを見つけたので、それに参加しました。
 ところが、サウサリートで昼食後、
 みんなのんびりしてアルカトラズに行く気配がありません。
 どうやら、アルカトラズまで行くのは私1人だったようで、ガイドは忘れていたのです。

 そこから1人でタクシーを飛ばして、最終フェリーに向かいました。
 ガイドは平謝りでしたが、タクシー代は私持ちです。
 なんとか辿り着いたアルカトラズは楽しかったのですが、
 フェリー降り場からホテルまで帰るお金がなくなってしまいました。
 たまたま停車していた見知らぬイタリア観光バスに乗り込み、財布を見せ、
 強引に途中まで乗せてもらって、泣きながら歩いて帰ったのでありました。

 そんな悲しい思い出のアルカトラズ島は、とっても楽しいアトラクションでした。
 SFに行ったら、ぜひ行ってください。
 ただし、日本からフェリーのチケットを手配しておくことを忘れずに。

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